固体の物理上の摩擦は、大きく下記の2つに分類される。【ゲル・流体には適用されない】
(3つに分ける人もいる)
1.静止摩擦:止っている物体にかかる摩擦
2.動摩擦:動いている物体にかかる摩擦
ボウリングでは、投げ出されたボールと、レーンの間にかかる摩擦が主な課題になるので、「動摩擦」のみを考える。(つまり滑っている状態)
※ロールアウトしている回転であれば、物理上は「静止摩擦」。
動摩擦の主な「法則」
①動摩擦は接触面積が変化しても、摩擦力は変化しない。(動いているダンボール、動いているティッシュペーパーの箱は、どの面が接触していても、かかる摩擦は変らない。)
→ボウリングの場合は、接地面積は同じなので、①は“参考情報”。
②動摩擦は速度と関係がない。
→ボールの速さが変わっても、動摩擦は変わらないことを意味する。
③動摩擦は接触面の材質によって変る。
→レーンのオイル、ボールのカバーストックによって、摩擦は変ることを意味する。
④動摩擦は接触する表面の状態で変わる。
→ボールの表面が、ダルかシャイニィで摩擦は変わることを意味する。
⑤動摩擦は、荷重に比例する。
→ボールの重さで、摩擦は変わることを意味する。
厳密に考えるなら、
転がっている状態-滑っている状態では違う。
マクロに考える(凸凹を重視する)場合-ミクロで考える(原子・分子を考慮する)場合がある。
2008.03.