バックスイングを高くしても、基本的にスピードアップにつながらない。
(但し、球速20km/h以下の選手には効果がある。)
バックスイングで位置エネルギーを期待したとする。
力学的エネルギー保存の法則で考える。
ピンヒットの時の運動エネルギーをE1バックスイングトップの位置エネルギーをE2とする。
E1+途中でロスするエネルギー>E2
[=]にはならない。位置エネルギーは意外に小さい。
次の項を参照いただくと、位置エネルギーの小ささが判る。
→
運動エネルギー→
ボールの速度を自由落下運動に換算する→
位置エネルギーピンヒットするボールが持つ運動エネルギーは、“バックスイングを高くする程度”の位置エネルギーでは補えない。
ボウリングの運動エネルギーを補うのは、
a.肩の開きからの戻し動作
b.フォワードスイング時にかけていく“加速”と押し出し
c.レベレージ姿勢からくる腕の大きな振り
d.その他筋肉の伸長反射から繰り出される力
e.助走の速度
f.(好ましいかどうかは別にして・人によっては)フィニッシュ時の膝と頭の伸び上がり
E1+途中でロスするエネルギー=E2+a+b+c+d+e(+f)■(論理的に考えるならば)
バックスイングの調整は、パワーを得るためではなく、微調整のために使うべき。
2008.01.