自分専用のボール。
購入から、加工、手入れ、破棄まで、全てを所有者が責任を持つボール。
マイボールは、ボウリングが趣味ですという宣言。
ボール1個の価格は、ボール本体と、穴開け料金(ドリル料という“技術料”)の合計で、2,000~30,000円。
※ちなみにドリル料だけは絶対にケチってはいけない。
ルールの範囲内であれば、重さを自分で選ぶことができ、自分の手に合わせて好きに穴を開けることができる。
右利き‐左利きはもちろんのこと、体力・投げ方・自分のイメージする球筋まで、自分に合わせることが可能。(“ボール”というよりも、「弾」または「矢」と呼ぶ方が適している。)
マイボールを初めて手にした者は、そのフィット感と性能に驚く。
ボウリングは、ボールを個人の好みに合わせてよいという、一般常識を超えた球技となっている。(他の競技…サッカーやバレーボールで、自分に合わせてボールを選ぶことなどあり得ない)
“常識”を超えているが故に、理解を得ることができない。
マイボールを持っていると、「え~っ、マイボール持っているのぉ~~!!!」と驚きをもって対応されるのがオチ。
(“そこまで、するのか?”=“ボールを買ってまで、やるものなのか?”という感覚で迎えられる。マイボウラー側も、なんとなくその感覚が判るので、社内ボウリング大会にマイボールを持っていくことに躊躇する。マイボールを使って、ハウスボウラーに負けると洒落にならないと思い込む。・・・実際には、翌日の給湯室で、“ねえねえ、知ってる?●●さん、ボウリング大会で、マイボール持ってきたのよ。”≪えーっ!≫
【負けた場合】“でさぁ、△△さんに負けちゃてサー”≪キャハハハ。≫
【勝った場合】“社内の親睦なのに、真剣になっちゃてサー“≪本当にダサイね。≫”という話題を提供するだけのこと。
迷わず、マイボールで参加して、給湯室の1日アイドルを目指す。
※マイボウラーらしい、ガターをお披露目すると、なお良い。)
また、ボールに対する理解の違いが、ボウリング場での“一般ボウラー”と“マイボウラー”の乖離の遠因となっている。

2006.09.
■コンサイス カタカナ語辞典
マイ-ボール
[日 <my+ball]
①野球などで, 複数の選手がボールの処理に向かった時などの掛け声の1.「私が取る(球だ)!」の意.〈現〉
② 〖ボウリング〗 個人用のボール. 穴のつくりや重量を自分の使いやすいように作ったボール.〈現〉
マイボール
■コンサイス カタカナ語辞典
マイ-ボール
[日 <my+ball]
①野球などで, 複数の選手がボールの処理に向かった時などの掛け声の1.「私が取る(球だ)!」の意.〈現〉
② 〖ボウリング...