他者の苦しみに対する思いやりの気持ち。
他者の感情を尊重することから生まれる謙虚さ。
思いやりを目に見える形で表現すること。
上っ面だけの作法ではない。(上っ面の部分は、礼のほんの一部分)
道徳的な訓練。
長期間に渡る鍛錬。
正しい作法に基づいて絶えず心を鍛錬すること。
身体と環境とがうまく調和して、精神が身体を統御していることの表れ。
心の静けさ、感情の穏やかさ、落ち着いた立ち居振る舞いは、正しい思考と正しい感情の第一条件。
(心を「礼」として実践することに意味がある。)
動作に優雅さを添えていく。
理路整然とした動作を“芸術”まで高めていく。
人に対する優しい気持ち・慈愛・謙遜や、感受性が、日常の動作の中に表れたもの。
(新渡戸稲造「武士道」より)
武士道の徳目2012.12.