「モレなくダブりなく」の略。
ものごとを考える上での整理法の一つ。
【例1】
家の引越しの葉書を、家族みんなの親戚・知人友人に送るとする。
全員のリストをそのまま送れば、お父さんとお母さんの共通の友人に対して、2枚の葉書がいくかもしれない。
これがダブり。葉書は1枚でよい。
お父さんは娘が出すと思い、娘は父親が出すと双方が思い込めば、葉書はいかない。
これがモレ。
モレもなく、ダブりもない状態が、MECE[ミッシー]。
【例2】
日本人をMECE的に分けるとする。
①<戸籍上の男性-戸籍上の女性>…MECEが成り立つ
②<0歳以上~50歳未満><50歳以上~100歳未満><100歳以上>…MECEが成り立つ
しかし、②の分け方の幅・粗さには意味があるかは検討が必要かもしれない。
③職業で分けるとすると、MECEが成り立ちにくくなる。
④趣味で分けようとすれば、さらにややこしくなる。
MECE的にものごとや、要因を考えていくことは難しい。
しかし、日頃の意識次第で、整理の仕方・裁き方は変わっていく。
【例3】
「ボウリングの試合に勝つためには何をすればよいか?」
恐らく、一人一人の考えに違いがでてくる。
MECE的に課題を洗い出すことができると、戦略的に取り組む助けになる。
チームや個人の課題は、MECE的に整理できるとスッキリするはず。
少なくとも、共通用語になると話が早い。
2010.11.