練習や試合の振り返りでは、必ず一人一人が【成功を振り返る】。
失敗の原因分析や反省は、ある意味簡単で、しかも意味がない(次に活かされない)ことが多い。
小さいと思うことでも、大きいと思うことでも、成功を紐解くことは楽しく、また競技への理解を促進する。
(何が、どのように良かったのか?何のために、何に意識を向けたのか?何を学んだのか?)
できていることを、自分とメンバーに対して明らかにしていきながら、明日への足場を固めていく。
自分自身の良い流れを作っていくとともに、仲間にも波動が伝わっていく。
良い雰囲気ができてくる。
(逆に)
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「良いところがありませんでした」と言い続けるメンバーがいる。
コーチや先輩は、成功のイメージが如何に大切か/メンタルトレーニングがどのように成り立っているのか/チームが何を目指しているのか伝えなければならない。
コーチや先輩は、仲間のできていること/変化している所をキッチリ捉える。そこにフォーカスして、内的感覚を聴いていく。
自然に軌道修正ができる。
それでもなお、ネガティブな面に囚われるならば、次のことに陥っている。
・目的を失い点数だけに拘っている。
・自己卑下にアイデンティティーを見いだしている。
・力の伴わない完璧主義に陥っている。
・マイナス思考のことを、謙虚と勘違いしている。
・感覚を表現することに慣れていない。
・自意識が過剰で、他者に自分をオープンにできない。
・心の底で自他の成長を拒否している。
根気よく、見守り、指導を繰り返すしかない。
(大きなチャンスでもある。)
成功の振り返りは、キッカケをつくる。
キッカケは、流れをつくる。
流れは勢いになる。
2010.03.