ボウリングでは、【慣性モーメント】の大きさを指す。
RGと表記している。
[Radius of Gyration]の略
「転がりにくさ」の指標
=回転しやすいか/回転しにくいかの数値
=意訳:「回転させるための力・努力量」
ボールのコアの形状で決まる。
◆コアが(ピンを中心軸にして)柱状…中心部に重さの偏りがあると、
慣性モーメントは低い。(数値が小さい)
回転しやすく、回転が止りやすい。
理屈上は手前から曲がりやすい。
=スキッドが短くなる。
◆コアが(ピンを中心軸にして)球状…外側に重さの偏りがあると、
慣性モーメントは高い。(数値が大きい)
回転しにくく、回転が止りくにくい。
理屈上は手前から曲がりにくい。
=スキッドが長くなる。
ボール製造上の回転半径の規定は、2.430インチ以上2.800インチ以内。
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低慣性・高慣性//
#しかし、物理的に考えれば……
慣性モーメントよりも、摩擦の影響の方が大きい。
ボールの性能を論じるならば、優先事項は次のとおり。
①カバーストック
②仕上げの番手
#どうしてボウマガと、日坂氏は、カバーストックの摩擦係数への言及が少なく、慣性モーメントの数値、フレアポテンシャルを取り沙汰するのだろうか?
動摩擦について、知らないみたいだし……
(日坂氏の記事には、物理の摩擦について明らかな間違いがある。)
……メーカーのチラシを丸写ししているからか?
……忙しいから、しょうがない。か?
……いろいろ指標を出すのであれば、カバーストックの摩擦係数をお願いしたい。
(ボールの重さ・レーンの状態等の変動要素については、逃げずに、条件づけすればよい。)
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#回転半径(慣性モーメント)の違いを否定しているのではない。
#ボールの解説とスペックに記されている内容が、実際のボールの動きと違うので一言申し上げたいだけ。
食べてみなければ、“肉まんかアンまんか判らない”では悲しい。
ボウマガとボウマガの記事の無責任さ、“消費者”無視の姿勢の問題だと思う。
結局一番頼りになる性能評価は、
レスポンスタイムかもしれない。
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低慣性・高慣性→
RG RG差 (カタログの数値の見方)
2008.11.